500年の時空を超えてレオナルド・ダビンチも極めたカマイユ技法にトライ!

こんにちは、講師の佐々木です。
今日は私が主催するペインティングゼミの紹介です。
課題は自画像、アクリルを使ったカマイユ技法です。
カマイユ技法というのはダビンチなども用いた、シェンナー土(由来はイタリアのシエナ地方で取れる土)などの土性顔料をメインに、グレーズと呼ぶ薄い絵の具の層を、描写した絵の具の上に刷毛などで塗り重ねる作業を行い、グレーズが乾いたらさらにホワイトなどで描きおこす工程を繰り返して描写の精度を上げ、最後に固有色を乗せて描く画法です。 昔は赤や青などの色がとても貴重品だったので比較的安価な土性顔料をメインにしたこのような技法が生まれたのですね。 (文化~芸術は常に必然性から生まれるのですね。ここを学び取って欲しい。そしてそれを君たちが生きている今と言う時代に置き換えると何が生まれるのか?この発想が出来ることがこのゼミの目的の一つでもある!)
フィレンツェ、ウフィッツィー美術館のダビンチの受胎告知の隣にかかっている「東方3博士の礼拝」が未完成故に この技法を学ぶ究極のお手本と言えるでしょう。
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