特別審査員 高畑正幸さんに密着!

教務部中野です。
11月28日(金)~30日(日)に行われたオータムプレゼンテーションに特別審査員としてお招きした
文具王・高畑正幸先生の審査と講評会の様子をご紹介します!

文具王、さすがです。王冠をかぶっての審査模様!
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まずはデザイン・アート科2年生と、高度イラストレーション科2年生の混合10チームが、それぞれ5分の持ち時間の中で精いっぱい伝えていきます。
2年生はそれぞれキッコーマン株式会社様、大日本印刷株式会社様、学際生命科学東京コンソーシアム様、日本コカ・コーラ株式会社様、千代田区役所様より頂いた与件について、各2チームが提案をしています。

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次に高度イラストレーション科3年生たちのプレゼンテーション。
彼らは株式会社パジコ様、イケア・ジャパン株式会社様など、自分達が就職を希望する企業様を自分で設定して、個人で企画を提案します。
学生たちはこの3日はクライアントやご来場のお客様、後輩の1年生たちに向けて幾度となくプレゼンテーションを行って大分話し方が板についてきましたが、短い時間の中で端的にまとめて伝えるのは少々緊張、ちゃんと意図が伝わったかドキドキします。

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次いでアザーエントリーズ(授業課題ではない自由制作での出展)の部屋も、くまなくご覧になりました。アザーエントリーズから特別審査員賞が出たこともありますので、個人の力を試したい人は出展しよう!
短時間で大量の情報を見ていきますが、的確に判断されながら進んでいきます。
 
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【審査のポイント】
①与件に応えているか
②解決策として提案されているか
③それを表現できているか(クオリティはあるか)
上記3項目に注目して、最終候補に残っていたのが「Soydip」「入学アルバム」「ちよっぷ」でした。

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次に、今回の与件の中で最も難しいと思われた若者に対する疾患予防の提案の2チーム、「miramo」「in vivo」。
与件の「若者」に応えて10~20代を設定しましたが、30代も含まれていたら最優秀賞も狙える解決案であったと悔やまれていました(学生の皆さん!30代はまだ若手ですよ!!)。
「miramo」のWEBサイトはよく作り込んであり、専用のアプリやウェアラブルな機器があれば35〜40代なら買ってまで健康に気を使う人もいるでしょう。マネタイズまで想定されていないなど詰めが足りていない部分もあるが、需要はありそうです。
「in vivo」はコンセプトボードもよくできていてわかり易く、エンターテイメント性もあり、健康診断結果を用いればより具体性のある可視化と説得力が出たでしょう。
双方健闘しました!

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部分的なコンテンツのクオリティでいうと、「ちよっぷ」と「chiyoDO!」のグラフィックデザインは全ての中で一番丁寧に作り込まれていました。マップやロゴ、パネルへの気配りが感じられ、自分たちの考えをどうやったらわかりやすく、最大限の魅力を引き出して見せられるか、とても重要ですね。


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その後、表彰式ではゴージャスバージョンの王冠へお召しかえして登場!
全ての受賞作品へコメントして頂きました。

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特別審査員賞は、「入学アルバム」のTチーム!
展示物の見せ方は正直足りないところがありましたが、全ての中で一番クライアントの与件を解決していると評価されました。
キング自らの賞状授与、そして式終了後の記念撮影。直筆サイン入りの賞状です。

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特別審査員総評として、
僅差で、どれも努力が伝わる展示でした。
こんなに時間をかけてひとつの案件に取り組めるのは、学生時代ならではのものです。チームワークによる大変さもありますが、力強いよきパートナーたちを誇りに思い、仲間を大切にして今できることをしっかり学びましょうとコメントを頂きました。

今回、高畑先生に密着していて出てきたキーワードがいくつかありましたが、そのひとつに「らしさ」というのがありました。そのものらしさ。見慣れた既視感のあるものを作れということではなく、企画内容にフィットするグラフィックやプロダクトになっていないと、耳で聴く情報と目で見る情報に違和感が生まれます。

また、職員目線で見ると受賞したチームには、展示会の実行委員会でとても頑張っていた人、DMデザインを粘って何度も修正案を出すことができた人、課外活動でも精力的にデザインやチームワークに取り組んでいる人、他者の企画の講評も余さず聴いている人が所属しているのがわかりました。全てが自分の成長に繋がって、それが自信に繋がっていきます。最終案まで持っていくのはとても辛く苦しいシーンもあると思いますが、積極的に取組み、そこを踏ん張った人の急成長ぶりは目に見えてわかりました。
とはいえ、全てのをクリアしたチームがいなかったのは事実!僅差ということはとびぬけてよかったチームがいなかったとも言えます。そこは肝に銘じてください。
この3日間で様々な方から、様々な意見を伺うことができたはずなので、8週間大変な思いをして得たものを是非次の課題に活かしてください。


教務部 中野めぐみ